桜ねこ

猫の飼い方や猫にまつわる知識など、猫に関する情報を発信する「猫好きによる猫好きな方のためのブログ」です。

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無印良品の壁に付けられる家具を使ってキャットタワーを自作してみた

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誰でも簡単にできるコーナーを利用したキャットタワー作り

猫を飼っている方であれば、一度はキャットタワーやキャットウォークの設置を検討されたことがあるのではないでしょうか。
ただ、キャットウォークはかなりの場所を取るし、市販で売られているキャットタワーは台座の部分が汚れると掃除がしづらいなどの欠点があり、我が家では購入を躊躇していました。

でも猫に上下運動はさせてあげたいと思っていたため、今回無印良品の「壁に付けられる家具」を使ってキャットタワーを自作することにしました。
この商品を使ってキャットウォークを作られている方は多いのですが、キャットタワーはあまりいないと思いますので、もし作られる方がいるようであれば参考になればと思い記事にします。

ただし、今回荷重の関係で家具をフックのみでは取り付けず、ネジでビス止めをするため壁に大きめの穴が開いてしまいます。
そのため、賃貸等で壁に穴を開けられない場合は参考としていただくことはできません。予めご了承ください。

まずは材料を揃える

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主材料は、無印良品の「壁に付けられる家具 箱 1マス」のブラウン色×2とナチュラル色×2、そして「壁に付けられる家具 コーナー棚」ブラウン色×1を使用しました。
猫が昇るために必要な高さは30cm〜40cm程度が良いそうですので、それぞれの箱の高低差は間を取って35cmとしました。

地面から最初のステップ(箱)の天板までの高さを35cm、地面から次のステップ(箱)の天板までの高さを70cmとして35cm刻みで階段状に設置すると、最後のコーナー棚の天板までは105cmとなり大体1m程度の高さまで昇ることができます。
実は隣に2mほどの本棚があるため、そこまで昇れるようにもう少し箱を足しても良かったのですが、落下の危険も考慮し、とりあえずは1m程度で昇り降りしてもらうことになりました。
ちなみに箱と箱の横の距離は5cmあけています。

必要な材料は「壁に付けられる家具(以下壁家具)」と写真のものに加え、壁家具の背面に取り付ける補強用の板、それから天板に貼り付ける滑り止め用のシートです。
ちなみに写真のものは左から四つ目錐、プラスドライバー、鉋、石膏ボード用下地センサー×2種類、水平器、サンドペーパー、ネジ各種、カベロックになります。
鉋とサンドペーパーは後に記載した厚みの補強材があれば特に必要ありません。
ネジ各種はサイズが大事ですので詳細な写真を下に載せておきます。

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木ねじ2.7mm×20mmは壁家具に初めから付いているフック×2を利用するのであれば必要ありませんが、そもそも付属のフックは2つあわせても耐荷重が3kgまでですので、猫が箱に登るときの力まで考えるとこの2つのフックだけでは箱が落下する可能性があります。
なので、フックに付属のピンではなく、木ねじでビス止めしてしまう方が良いですし、このビス止めしたフックに加えて、箱の内側から4mm×50mmのネジ×2でさらにビス止めしてしまう方が安全です。
我が家は一面の壁には建築時に下地を入れていたのですが、もう一面は石膏ボードだったため、カベロック(アンカー)を先に打った後、4mm×50mmのネジでビス止めをしています。

このカベロックですが、最大引抜強度nが9.5mmのPB厚でも231nあるため、1kgf=9.80665Nで計算した場合、最低でも23kgfあり、2つ使えば約50kgfの最大引抜強度になります。
我が家のPB厚は12.5mmあるため、最大引抜強度nは311nとなり、2つで最大引抜強度は約60kgfになるようです。
キャットウォークなどにはできれば荷重50kgあれば良いといわれていますので、十分耐えてくれる計算になります。

まずは壁家具の補強から

壁家具は構造上取り付ける壁が平面であれば空間ができてしまいます。
そのため、ネジ止めをするために空間を埋める補強材が必要ですが、壁家具1つにつき縦30mm×横155mm×厚さ8mm×1枚でぴったりになると思います。
近くのホームセンターには長さは切ってもらったのですが、厚み9mmの板しかなかったため、鉋で1mm分削ってサンドペーパーで表面をならし、木工用瞬間接着剤で箱の裏側に貼り付けました。
場所は真ん中あたりで良いと思いますが、付属のフックをビス止めで使う関係上、フックを掛けるために必要なスペースは確保するようにしてください。

補強が終われば付属の設置用シートを使って好きな場所に取り付けます。
壁家具の裏面から補強材の中心部に2箇所ドリルで穴を開け、その穴を利用して壁に下穴の位置をマーキングします。
壁が石膏ボードの場合はその下穴にカベロックを打ち込み、下地が入っている場合はそのまま壁家具の表面からビス止めをします。
我が家の設置は先に書いたような位置関係で行いました。

仕上げはネジ隠しと滑り止めシートを貼れば完璧!

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天板のサイズに滑り止めシートを切って両面テープで貼り付けるのですが、おすすめはダイソーの「ピタッと吸着マット」です。
はさみで切ることができ、色合いもちょうど良いのが2種類あって、何より安い!
仮に汚れたとしても数百円で張替えができますので、掃除も楽ちんです。
最後にネジを隠すネジ隠しを貼れば完成です。

作り終えて実際どんな感じ?

所要時間は3時間ほどかかりましたが、そのほとんどが位置取りに考える時間でした。
そして、実際うちの子がどうだかというと、初日からちゃんと乗ってくれました。
カリカリを少し一番上の段に置いたのが大きい(笑)と思いますが、当初の目的である昇り降りをしてくれれば問題ありません。
部屋のインテリアにもマッチして、中に軽いものであれば置くこともできる、そんな満足なキャットタワー作りでした。
もし作る方がいらっしゃれば参考になればと思います。